大手製造業の工場勤務のメリット,デメリットを紹介

大手重工で工場勤務の会社員が話す工場勤務のメリット,デメリットを解説

最近就活にかかわることが少し増えてきてよく「工場勤務してて良かったと思うことはなんですか?」という質問を受けるので需要があると思い記事にしていきます。

まず自己紹介ですが私は某大学の大学院まで進学し,新卒で大手重工会社に入社しました。1年目から工場に配属され,設計や生産技術に携わり,現在は本社でシステムエンジニアをやっています。専攻は重工には珍しく電気・情報系で入社してからは基本的にプログラミングを含めたシステム開発を実施していました。

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基本的に工場では決められた作業服を着てPCをカタカタ打つのが仕事でした。現在は本社でWEBエンジニアをやっているので工場勤務の話は半年ほど前になります。

そんな私が感じた工場勤務のメリットとデメリットを紹介していこうと思いますので是非就活生や工場に転職したいと考えている人の参考にしていただければと思います。

工場勤務のメリット

まず工場勤務のメリットですが,率直に書くと以下になります。ただ割と大手の工場だということはご承知おき願います。

  • 大型連休が年に数回ある
  • 大体労働組合が強くなる
  • 仕事が抽象的ではなく,割と成果が出しやすい

上記のような感じですかね。なお,大手重工という前提ですが年収はこちらの記事に少し書いたので参考にしてもらえればと思います。

まず,大型連休が年に数回あるとありますがこれは工場の運営効率を上げるために発生します。工場はそもそも設備を多く保有しているので生産ラインを立ち上げるだけで非常に手間がかかります。私が勤務している会社では連休後の設備立ち上げで6時間ほどかかります。

そうなるとGWなどで連休と土日の間に1~2日空いてしまうと設備の立ち上げだけでかなりの時間を浪費してしまいます。そのため多くの工場でその工場独自の年間カレンダーというのが労働組合を通じて設定されることが多く,大型連休に強制的に有給を追加されて9連休みたいな状態が発生します。通常カレンダーだと3連休+2日出勤+土日休み みたいな流れが普通ですが工場だと9連休にして設備立ち上げのコストを抑えるんですね。

社会人になると大型連休なんて取れないことがほとんどなのでこれはうれしいですよね。実際メーカ以外の業界に就職した同期からは羨ましがられます。

次に労働組合が強くなる傾向にある件ですが,これは多くの工場で同じだと思います。工場の場合,多くのケースで現場作業者が一番人数が多くなります。

現場作業者は総合職に比べると年収が少なくなる傾向にあるので自分たちの権利を守るために労働組合の活動を活発に行うことが多いです。普通に土日に公園に集まって組合活動を行うという個人的にびっくりするような行動力を見せるので労働組合が強くなるんですね。

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まぁ労働組合って基本的には従業員の味方なので強いことは割と良い事ですね。まぁ強すぎるのも問題になったりしますが・・・。

最後に仕事が抽象的ではなく,割と成果が出しやすいことですね。これは賛否両論分かれると思いますが本社で勤務していると「社外での会社の知名度をあげる」とか「各工場で使える技術の導入を試す」みたいな数字に出てこない業務が多くなります。一方で工場勤務の場合って「生産性を○○%改善する」とか「新製品の図面を作成する」みたいに数字や物が目に見えることが多いです。

その場合自分の活動によって「年間で××万円の改善効果」とかが分かるのでモチベーションの維持がしやすいですね。

他にもいいところはあると思いますがメリットはこのあたりにしようと思います。

工場勤務のデメリット

工場勤務のデメリットも紹介していきます。デメリットは結構シンプルな物が多いと思います。

  • 世間的なイメージがあまりよくない
  • 不具合発生時に帰れなくなる可能性あり
  • 労働環境はあまり良くないことが多い

こんな感じですね。1つずつ解説していきます。

まず,世間的なイメージがあまりよくないという事ですが,これはグーグル検索の結果を見ても明らかでしょう。

工場勤務と打つと予測変換の一番上に「工場勤務 底辺」と出てきます。正直この記事を書きながら笑ってしまいました。あ~やっぱり世間からのイメージがあまり良くないんだなとしみじみ思いますね。

ただ製造業で理系卒の場合はほとんどが工場勤務になります。身につくスキルも食っていけるものが多いのでそんな悪い就職先ではないと思うんですよね。現場作業者も手に職は付くことが多いので潰しは効くはずです。

ちなみに「工場勤務 底辺」で調べて一番上に出てくる記事はこちらでした。底辺だと思われる理由が丁寧に説明されています・・・。

次に不具合発生時に帰れなくなる可能性があることですね。私はシステムエンジニアで,実際にラインで使うアプリなども自作するような人間だったので生産が止まるとまず私に電話が来ました。全然システムが関係ないことがほとんどだったのですがとりあえず電話みたいな風潮があったので深夜1時に工場に向かったことがありました。

システム担当じゃなくても設備が壊れたら徹夜で修理とか普通にありましたし本当に「身体が資本」というのを感じましたね。私は学部学科が電気系でしたが工具一式は使えるようになりましたし電気機器の使い方もかなり精通しましたね。

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ただ生産がひっ迫すると休日出勤しなければいけないので体力に自信がない人は工場勤務はやめたほうがいいですね。メリットで書いたように大型連休があるから我慢できましたが。

最後に労働環境はあまり良くないことが多いことですね。これは非常に簡単で,基本的に工場は油がまっています。油がまっているのは常識で「騒音職場」や「重量運搬」のような肉体的に厳しい職場もあります。そのため事故が発生し労働災害になってしまうようなことも珍しくはありません。↓騒音職場はかなり過酷です。耳おかしくなる人もいます・・・。

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ちなみに私の職場は回転機械の試験室上にあったので運転が始まると床が揺れていました。結構ブルブルするので慣れるまで大変でしたね。

それと女性比率が少ないこともきついですね。むさい男どもが集まっているので男子校のような環境になり,気分が悪くなる時があります。この辺は本当に改善してほしいところでした。

メリット,デメリットはこのあたりです。いろいろと書きましたがちゃんと業績が安定している工場に入れば割とおいしい思いは出来るんじゃないでしょうか。年収が低いわけではありませんし,大手であれば福利厚生もしっかりしています。

それに私は工場から離れましたが,深夜に工場に向かったり現場の改善活動が上手くいくと非常にやりがいや楽しさを感じられるので悪い職場ではないと思いますよ。

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