ブラック研究室での生活を赤裸々に書く 2年目前期編
理系修士時代にブラック研究室にいた時の話をします 2年目前期編
私が修士時代にブラック研究室に所属していたときの内容を書いていきます。
今回は修士2年の前期について書いていきますが、修士1年後期の記事はこちらから見れます。
これまでに修士1年の間に起こった出来事を書いていましたが、研究が本格的になり就職活動との両立が難しくなっていました。
修士2年からは本当に実験されて怒鳴られるだけの人生を送ることになります。
そんな研究室生活をこの記事に書いていこうと思います。
就活の面接解禁と内定取得
修士2年になってからすぐに大きなイベントが発生する事になります。
それが面接の解禁です。
私が修士学生だった時は4月から面接解禁だったので新年度そうそうに面接がびっしり入ることになります。
当然新年度だったので研究室には新人が入ってきていました。この新人は将来就活をなめてかかり大変なことになりますがそれはこちらの記事に書いてあります。
まぁ私の話に戻りますが、この4月の段階で教授と私の関係性はめちゃくちゃ悪くなっていました。
そりゃあそうですよね。教授からめちゃくちゃ叱られながらも就活を優先してろくなレポートも提出していませんでしたから。
この頃から教授は私に対して「お前は留年するぞ!」みたいなおどしをかけてくるようになりました。
当時から私が悪いとは分かっていましたが、こちらも人生がかかっているので妥協なんかできません。
毎週の研究報告会では私が泣くまで怒鳴られたりしましたが就活に全振りするのは止められませんでした。
この頃から突然眩暈に襲われる症状が出るようになります。私も本格的におかしくなっていったのでしょう。
特に4月は激しかったですね・・・。私も週3日は面接に行っていましたし、教授もイライラがつのっていました。
そして運命の4月末に内定が出ます。私は理系修士の工学部ということもあり、就職先は大手製造業の会社になりました。
そこからGWに入り、新規一転してこれからは研究に取り組もうと思っていました。
しかし不良が更生してもすぐには評価なんてされません。
教授との完全に冷め切った関係性は元には戻りません。教授は私のことを完全に見捨てていました。
ただ、私も頑張って手にした内定を守るために留年を避ける必要がありました。そこで本気で実験に打ち込むようになります。
まず論文は毎日最低でも5本は読みました。と言っても5~6ページ程度の論文を中心ですが、それらの論文を読みふけって論文の内容を真似た実験を自分で考えて実施しました。
実験も朝8時には初めて、毎日夜10時までやりました。日曜日はさすがに休みましたが、週6日この生活を続けました。
まぁこれだけやれば誰でも成果が出せるようになるでしょう。私の実験結果は研究室内でも一目置かれるようになり、論文を出せるくらいの結果が出ました。
そうすると教授からの評価も変わります。
毎週の研究報告会では1時間以上怒鳴られるのが日常化していましたが、5月末~6月頭くらいにはそんなこともなくなり、アドバイスを貰えるようになりました。
私も自分の研究に手ごたえを感じており、この時が一番充実していたかも知れません。
研究室の問題児だった博士課程の先輩
私と教授の関係性は良くもなく悪くもなくという感じになっていました。
しかし、私以上に教授との関係性がまずくなっていたのが博士課程のYさんでした。
この人は当時博士課程の3年生で、私と同じタイミングで就活を実施していました。
理系でも博士課程はさすがに就活に不利に働きます。しかし一応私が所属していたのは国立大学の中でもかなり上位な方だったのでこのYさんも9月頃に外資系企業から内定を取ります。
このYさんも私と同じように研究よりも就活を頑張っていたタイプだったので当然教授ともめています。
しかも何故かYさんは就活を終えても研究をしませんでした。
研究室メンバーからもさすがにやらないとまずいのでは?と言われていましたが「大丈夫でしょw」みたいな態度で以前としてレポートを提出しません。
完全に研究と教授をなめ腐っていました。
しかし、博士課程を卒業するには絶対に達成しなくてはならない条件があります。それは「論文の執筆」です。
これは卒業論文ではなく、Natureなどに代表される学術誌への論文投稿です。私の専攻では2本の査読付き論文(内容を精査される)を発行することが卒業条件でした。
しかし論文は当然教授と連携しないと出せないのでYさんは次第に追い詰められていきます。
そんなYさんですが、実は私と同じ研究分野を担当していて似たような設備を使っていました。
そのため必然的に話す機会があったのですが、Yさんが追い詰められて何かをしでかしそうな雰囲気をまとっている事に気付いたのが修士2年の上期が終わりを迎える9月末ごろでした。
そんな不穏な状態から修士2年の後期を迎えていきます。修士2年後期の記事はこちらになります。