東証グロースに上場する坪田ラボ株式会社のIPO評価を解説

2022年6月23日(木)に上場する坪田ラボのIPO評価について解説

6月に入って多くのIPO案件が出てきましたね。

その中で坪田ラボ株式会社もIPO案件に入っています。

上場日程は以下の通りです。

  • 申請期間:6月8日(水)~6月14日(火)
  • 当選日:6月15日(水)
  • 上場日:2022年6月23日(木)

購入する方は申請するのは6月14日までなのでお忘れなく。

それでは坪田ラボのIPOについて書いていきます。

まず事業内容を目論見書から確認していきましょう。

目論見書を見ていてすぐに思ったのは一時期流行った大学ベンチャーなんだなという点ですね。

どうやら慶応義塾大学の医学部発の大学ベンチャーが上場するようです。ところどころで”ごきげん”というワードを使用してきますね。

内容を見ていくと共同研究の開発契約でお金を貰っているみたいですね。やってることは大学の研究室と同じですがそれを法人にした感じですかね。

ドライアイなど眼科関係の記載が多く、結構羽振りのいい業界っぽいのでお金の出方はいいのかも知れませんね。

次に業績を見ていきますが2021年から急激に利益が増えていますね。それまでは赤字か黒字か分からないくらいだったのですが、何か大型契約を結んだんですかね?

この急激な業績の改善が何か鍵を握っていそうですね。

まぁ基本情報はこのくらいで問題ないでしょう。

それではIPOまとめサイトから各サイトのIPO評価を見ていきましょう。

売出価格の上限は470円ですね。これはかなり低めの金額で、IPOとしては望ましい金額です。売出価格が低いほうが初値での勝率が高くなるので。

それぞれのサイトの評価を見ると以下の通りですね。

  • Xサイトの予想:585円 C評価
  • Yサイトの予想:510円 B評価
  • Zサイトの評価:510円 B評価
  • AIの予想:840円

どのサイトの予想でも売出価格の470円を超えています。

また最近はIPO市場の調子がいいので結構悪くない初値がつくんじゃないかなぁとも思いますね。

IPO上場の詳細情報も見ていきましょう。

おっと・・・これはちょっとまずいデータが出てきましたね。

IPOでは新規発行株数が少なければ少ないほど初値が上がる傾向があります。しかし今回の株数は4,416,000株発行されており、この数字はめちゃくちゃ多いです。

需要と供給の関係が成り立つので、大量の株が作られると需要が追い付かないんですよね・・・。

上場先は東証グロースなのでこれは問題ないです。IPO的には一番望ましい市場です。

ちょっと新規発行株数が多いのがつらいですね・・・。初値が大きく上昇する事はあまり考えられないでしょう。

ただ右下のグラフを見てもらえると分かりますが、売出価格が500円以下だった場合に初値が売出価格を下回った事は過去3年間ありません。

そのため坪田ラボのIPO評価としては「初値が売出価格よりも低くなることはないけど大幅な利益は見込めない」という形になると思います。

せいぜい1口あたり数千円~数万円の利益に収まるでしょう。

他のIPO記事はこちら

(2022年6月26日追記)

初値は794円になりました。やはり売出価格が500円以下の安定感はすごいです。

ただ1口あたりの利益は3万2400円になります。ただ長期保有するのも選択肢に入りそうな銘柄ですね。

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