東証グロースに上場するマイクロ波化学株式会社のIPO評価を解説

2022年6月24日(木)に上場するマイクロ波化学のIPO評価について解説

6月に入って多くのIPO案件が出てきました。直近の物だとこの記事を書いている2022年6月9日にAny Color株式会社が東証グロースに上場しました。

大型案件だったのですが、売出価格が1,530円で初値が4,810円だったので1口あたり32万8千円の利益になりました。

最近はIPOの初値が高くつく傾向がありますね。

そんな調子のいいIPO相場で新しく上場するのがマイクロ波化学について解説していきます。

まず上場日程は以下の通りです。

  • 申請期間:6月9日(木)~6月15日(水)
  • 当選日:6月16日(木)
  • 上場日:2022年6月24日(金)

まず事業内容を目論見書から確認していきましょう。

事業内容を見ていくと社名の通りマイクロ波プロセッサの設計などを主に実施しているようです。

POCや実証試験、果てには製造支援までやってるんですね。

私も似たような製造業の会社にいますがここまで手広くやるのは結構大変そうですね。

ただ、手広くやるのが必ずしも正解ではありません。往々にして利益率が下がったりしますからね。

そんなマイクロ波化学の業績を見ていこうと思います。

業績はそこまで好調という訳ではなさそうです。利益は赤字の方が多く見えますが、ただ赤字なのが必ずしも悪いわけではありません。

投資したい内容があれば赤字になるなんて珍しい事もありませんからね。

ただ売り上げ金額がここまでブレるのはちょっと気持ち悪いですね・・・。2020年に急激に伸びて2021年に大幅縮小しています。

数字のマジックを起こしてないか・・・?まぁそこは分からないので気にしても仕方ないです。

それではこのマイクロ波化学について各サイトでの評価をIPOまとめサイトで見ていこうと思います。

売出価格の上限は605円ですね。これはかなり低めの金額で、IPOとしては望ましい金額です。売出価格が低いほうが初値での勝率が高くなるので。

それぞれのサイトの評価を見ると以下の通りですね。

  • Xサイトの予想:678円 C評価
  • Yサイトの予想:680円 B評価
  • Zサイトの評価:600円 B評価
  • AIの予想:1,030円

Zサイトだけ仮条件の高値よりも低くなると予想しています。他のサイトも仮条件とほぼ同じ金額なので評価はかなり低めになっています。

それでは詳細についても見ていこうと思います。

なるほど、厳しいですね!!

まずIPOの初値に効くパラメータとして新規発行株数があります。この値が小さいほど初値が上がりやすいのですが、3,486,600株になっています。

この数字はかなり大きいです・・・。

大量に株が新規発行されると市場に大量に株が来てしまうので希少性がないので初値が安くついてしまいます。

これはちょっと初値は期待できないかも知れませんね・・・。

そして上場先は東証グロースですがこれは期待できます。IPO的には東証グロースに新規上場する株がねらい目です。

全体的に見るとこのマイクロ波化学株式会社の初値はそこまで高い初値は付かないんじゃないかなと思います。

他のIPO関連の記事はこちらから見る事ができます。

(2022年6月26日追記)

初値は550円になりました。公募価格は605円なのでIPOには珍しいマイナス案件でした。

1口あたりで5,500円の損失になりましたが、長期保有していれば割と救われるかも知れません。ちなみに追記時点の株価は650円でした。

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