[テクニカル分析]はらみ線のバリエーション紹介
FXのテクニカル分析 はらみ線について紹介
FXのテクニカル分析において,足1つずつで為替の動向を推測する事が出来ますが,精度が低くなってしまいます。そこで複数の足を組み合わせて動向を予測する事が精度向上に必要です。
今回はその複数足で予測する技術の1つである「はらみ線」について説明します。
はらみ線に関しての説明
はらみ線の説明をします。はらみ線とは「前の足型が大陽線ないしは大陰線で,次の足型が前足の柱の範囲に入っている」状態の事を示します。足型の組み合わせによって4種類に分かれており,それぞれの足型でそのあとの為替動向を推測する事が出来ます。
※大陽線,大陰線などの説明については FXのシグナル 5つの基本形を説明 のページで紹介してあります。
陽の陽はらみ
まず紹介するのが陽の陽はらみというはらみ線です。
最初に大陽線が現れ,次の足が小陽線で終値を下回って寄り付いた形。前の足型を超えられないため,高値圏でこの波形が出るときは買い方の力が弱まりつつあり,今後下落していく事を示している。
陰の陰はらみ
最初に大陰線が出て,その次に終値よりも高く寄り付いたものの下落して引けた形。1つ前の足よりも終値が高くなったので,売りの力が落ちてきており,今後上昇していく事が予想される。
陽の陰はらみ
大陽線が出現し,次は前の足型の終値よりも安く寄り付き,陰線となった形。前の始値を下回る事なく引けた形で,買いの勢いが下落しているが,次の足型が陽線の場合は買いの勢いが継続する可能性を持つ形。
陰の陽はらみ
大陰線が出現し,次は前の足型の終値よりも高く寄り付き,陽線となった形。前の始値を上回る事なく引けた形で,売りの勢いが下落しているが,次の足型が陽線の場合は売りの勢いが継続する可能性を持つ形。
実トレードでのはらみ線の活用例
実トレードでもはらみ線はたまに使います。最近はトレンドラインでトレンドの転換期を見ているので足はあまり見ませんが知人でこの足だけでトレードしてかなり勝っている人がいます。
これは豪ドル円の1時間足を示しています。赤印部分で上昇トレンドから下降トレンドになっていますが,典型的な陽の陰はらみですね。ただトレンドの転換期ではらみ線が必ず出てくる訳ではないのであくまで指標の1つである事を踏まえておいてください。