[2021年度版]今後のWEBエンジニア需要を予測する
WEBエンジニアの需要をフロントエンド、バックエンドで見る
最近開発費抑制のために外部発注を禁止され、内製化が進んだせいで忙しくなってきたWEBエンジニアです。私の所属する会社はそれなりに大きい会社なのですが東芝やパナソニックのリストラを見ていると全く安泰とは思えません。特に40歳を超えると大企業でもリストラ対象に入るのは傾向としてあるのでエンジニアとしての市場価値は常に気にしなければいけません。
そんなときに「バックエンドエンジニアは今後需要が減る」という風潮があると聞きましたがそれについて個人的な見解を書いていければなと思います。
フロントエンドとバックエンドとは
WEBエンジニアとして働いていく上でフロントエンドとバックエンドという区分けをされることが多いです。フロントエンドは簡単に言えばブラウザ上に表示するコンテンツの「見栄え」を整える仕事です。例としてAmazonで見てみると以下画像のように右上にアカウント情報を表示し、売れ筋ランキングでゲームの画像を出したりなどがフロントエンドエンジニアの仕事です。
このフロントエンドはノーコード/ローコードという「コーディング不要なシステム開発プラットフォーム」の影響で需要が少し低減していますが単純なWEB業界の市場拡大があるのでそこまで影響は多くないかなと思っています。
一方でバックエンドエンジニアはフロントエンドと連携してサーバ側での処理となる「データベース通信」や「サーバへのファイル保存」などを行うプログラムを構築したりします。またバックエンドエンジニアはサーバのシステム構築などを行うインフラエンジニアの仕事も出来ることが前提となっていますね。この風潮はどうかと思いますが・・・。
なぜバックエンドエンジニアの需要が減ると言われているの?
最近の風潮としてサーバ側の処理を担当するバックエンドエンジニアの需要が減ると言われているのでしょうか。
それはAWSやGCPなどのクラウドサービスが台頭してきて、安いコストで安定したサーバ側処理を実装できるようになった為です。
昔はサーバを自社で用紙してWEBサイト化したり、レンタルサーバでメモリ領域だけレンタルして必要な設定を行ったあとにWEBサイト化していたのですが、これにはそれなりにレベルの高いバックエンドエンジニアが必須でした。
しかしクラウドが出てきたことでサーバのセットアップを安全かつ簡単に構築できるようになり、サーバ側の処理もクラウドサービスに任せられるようになってきました。特にFirebaseというGCPのサービスではフロントエンド側でデータベースへの接続を行うことができるなどバックエンド側の処理を無視したシステム構築ができます。しかも規模によりますが個人レベルのサービスであれば無料で使えちゃいます。
バックエンドエンジニアの方からよく聞くのは「AWSなどの設定を行うなどの仕事が出来るからバックエンドエンジニアの需要は減らない!」という主張なのですが、クラウドサービスの設定はさして難しいわけではないので、優秀な人じゃないと仕事にありつけなくなる未来は変わらないのかなと思います。ただクラウドサービスは2021年6月現在ではまだまだ普及したてで、特に大企業の経営者だと「クラウドってなんとなく怖いな・・・」という価値観の人が多いのでまだバックエンド側も食べていける需要はあると思います。
今後のバックエンドエンジニアの需要予測
バックエンドエンジニアが今後担当する仕事内容のメインは以下のようになるかなぁと思っています。
- クラウドサービスの安全なシステム構築(コンサル含む)
- 従来のオンプレミスないしはレンタルサーバの設定構築(需要減の傾向)
- バックエンド側の処理プログラムの構築(個人的にPythonが増えるのかなぁと思っています)
このあたりがメインになるんでしょうか。ただエンジニアを雇う場合、80~120万円/月ほどかかるのでクラウドで簡単にセットアップできますよという雰囲気が出てくるとITに疎い日本の経営者だとエンジニアの人員削減を実施するんじゃないかと思っています。
ただ、クラウドの利用も一部のユースケースに収まっているのでまだまだバックエンドの需要はありますし、WEB業界全体の市場は大きくなっているのでむしろ仕事にありつける人も出てくるとは思います。
ていうかめちゃくちゃ仕事で追い詰められているのになんで他人の心配なんかしてんだ・・・。