[経営者必見] プログラミングによる労務費低減
今回はブログ主が今まで行ってきた自動化,無人化業務に関して是非経営層にお伝えしたい感覚を書いていきます。
会社の会長,社長,取締役はもちろんの事,各部の部長あたりまでは労務費をなんとしてでも下げたいと考えています。 しかし,上手く労務費低減が出来ないという方が多いのではないでしょうか。
我が社でもそうです。残業を減らせ~,効率的に業務を行え~といった世迷言を全力で言うだけ。その程度が関の山です
そんな事をしても労務費なんて下がりません。むしろ部下から幻滅され,社内の雰囲気が悪くなるだけです。もっと論理的,かつ効果的なアクションを起こすべきです。
そこでブログ主が提案するのはブログラムを社内人材で行えるようにする事です。これが最も効果的。
GEや楽天はすでに社内人材に文系・理系問わずプログラミングスキルを身に着ける事を要求しています。これは主も賛成ですが社員からすれば戦々恐々でしょう。主としてはコーディングは必須ではなく,自動化する仕組みを構築出来れば十分だと考えています(最近流行りのノンプログラミングとか?よくわからないので今度記事にします)。
適当にAIでFXの値動きを予測するプログラムのデータ収集部分を一部切り抜いた画像を載せます。プログラム経験があれば こんな一部だけ見ても意味ないわ と即座に判断できるでしょうが,未経験の人はアレルギー反応が出るのではないでしょうか。コーディングをする場合はこういったプログラムを自分で組む必要があるのです。
未経験者だとそもそもプログラムの最初の壁を超えるのに3週間,簡単な業務(エクセルの特定セルにデータを入れて計算結果を別のセルに入れるなど)の自動化を行えるまで一か月程度でしょうか。当然個人によって適正があるのでもっとかかる人も多いでしょう。プログラムを手足を動かすように組むのには主は半年以上かかりました。
これだけ書くと,
「おいおい人材育成や採用に金がかかって労務費むしろ上がるじゃん。何言ってんだ」
と思う方もいるでしょう。ただ,プログラムに適正がある人材を一人雇うだけで数十人規模の労務費を半年程度で減らす事も場合によっては出来るでしょう(会社によるとは思いますが)。
主の例を話します。主は生産技術関連の仕事をしており,社内でほぼ唯一のプログラマーです。仕事としては主にトレサビデータの収集システムやデータ分析によるライン稼働率向上,機械学習によるシステム高度化を行っています。そんな主が次にやりたいと思っているのは生産計画の自動化です。
生産計画という部署は月単位で生産する製品を決め,その製品を構成する子部品を請け負い会社に発注するのが仕事です。まぁここまで書けば分かるとは思いますがこの部署,そっくりそのままシステム化出来ます。受注数に応じて生産数を決めますが受注数なんて営業部から電子データで貰えばいいんです(もしくはサーバ管理)。そこから生産数なんてシステムなら3秒で出せます。必要な部品数なんてそこから5秒で出せるでしょう。※あくまでうちの計画課の話です。
生産計画には30人以上の人がいます。当然システム化しにくい業務もあるでしょう。ただ少なく見積もってもシステム構築によって15人は減らせるでしょう。15人減らすなんて,経営層や管理職の方々が聞けば夢のような数字でしょう。
仮に一人あたりの年間労務費2000万円(適当な数値です。自社の金額に合わせて見てください)とした場合は
2000万円/年 × 15人 = 3億円/年 の純利益改善効果があります。年間純利益3億円が半年で上がるとした場合,こんな魅力的な話があるでしょうか。主がやれば実際このくらいの効果を出すのはそこまで大変ではありません。
生産計画のシステムを自動化するとしたら1年間程度のコーディング(ないしはそれ相当の経験)実績は欲しいです。ただ一度育ててしまえば後は社内業務を自動化させる業務に充てればいいのです。投資対効果としては大きいでしょう。
経営層,管理職の方々はこれを機に社内人材の在り方,システム化を考えてみては如何でしょうか。