理系修士大学院のブラック研究室見分け方を紹介

実際にブラック研究室を卒業した筆者が語るブラック研究室の見分け方

最近社外の人と連絡を取り合う機会が多くなって,世間にある企業は結構労働条件が厳しくブラック企業なのかなと思う事があります。ただその内容が「サービス残業が多い」だの「上司からのハラスメントが多い」という内容ばかりでした。

当然いまの時代,こういった内容は労働基準法にひっかかり,社会的にも許されない行為になっています。ただ個人的に思うのは,この内容って修士時代のブラック研究室では普通だったんだなぁと。

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当然修士学生だったので給料なんて出ませんしむしろ学費がかかります。また修士学生が卒業できるかどうかは全て教授の意志一つで決まります。ある意味残業代なしとハラスメントの横行ですね。ただ当然学生なので学費がかかるののは当たり前ですし,指導して頂いているので教授には感謝すべきなのは理解しております。

この記事はあくまで「ブラック研究室の見分け方」であって,ブラック研究室に所属することを否定するわけではないです。私は専攻でも有名な厳しい研究室を卒業しましたが,おかげで鍛えられたなとしみじみ思いますのでメリットもあると思います。ただ体を壊す人もいるので自分の適性を考慮した研究室選びに本記事を役立てていただきたく。

ブラック研究室の見分け方その1 准教授の研究室

これは必ずしも当てはまる訳ではありませんが,個人的に准教授がやっている研究室はデメリットが多いです。修士学生にとって良い経験をするためには恵まれた研究環境と学習環境が必要です。その場合,可哀そうではありますが准教授は割り当てられる予算が教授に比べて少なく,研究室の設備も恵まれていない可能性が高いです。

また,准教授はとうぜん教授になりたがっています。多くの大学で准教授が教授になる条件として論文を一定のレベル以上の学会誌に掲載する必要がありますし,准教授でいつまでも大学に残る事は難しく,教授になるまでの年齢制限のような物があります。そのため准教授は基本的に余裕がありません

その焦りは必然的に学生に向けられます。教授は校内外で金策に走っており実験をする時間がありません。そのため実験結果は学生が取ってくるデータが頼りになります。そんな焦った状態で学生がわけの分からない実験をしていたらそりゃ怒りますよね。これが日常的になるとブラック研究室の完成です。

ただ,准教授でも使命感をもって学生指導に取り組む方もいっぱい居ます。准教授というだけで100%判断は当然できません。

ブラック研究室の見分け方その2 研究室及び別室に寝所がある

ブラック研究室の見分け方の2つ目として「研究室及び別室に寝所があるかどうか」があげられます。これがあったらほぼ確定ですね。私がいた大学ではかなりの人数が泊まり込みで大学で実験をしている人は一定数いました。これは修士課程の学生であれば一度くらいは経験していると思いますが,寝所がしっかりと準備されている研究室は要注意です。間違いなく高頻度で泊まっています。

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研究室を訪問する場合は,メインで使用するPCなどが置いてある部屋以外にも部屋があれば確認しておいた方がいいです。私の研究室ではソファと寝袋があり,みんなで早い者勝ちで取り合っていました。今考えると狂気に溢れていますね。

ブラック研究室の見分け方その3 先輩への聞き込み

これは究極の方法です。実際に先輩に聞いてしまえば全ての研究室の実態が丸裸になるでしょう。ただし,この先輩というのはあくまでサークルや部活の先輩に限ります。研究室訪問などでは教授の監視もあり,学生を呼び込むための体のいい謳い文句を言わされている可能性があるので親しい先輩に聞きましょう。

ただ,こうなるとぼっち学生やロンダリングなどで他大学院を受ける学生にとってはハンデがあります。このハンデを乗り越えるにはインターネットを使った情報集めが必須ですが,情報の正確性は微妙ですね。なんとか一時的にでもコミュ強になって知らない人にもばんばん話しかけましょう。どうせ就活でも似たような事をする必要性があるのですから。

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如何だったでしょうか。今回紹介した見分け方3つの中で,一番重要視して欲しいのは実は准教授かどうかです。私も准教授の研究室にいましたが,肉体的に厳しいブラック研究室だった事に加えて,どうしても教授に比べて研究資金が少なかったです。そのため他所の研究室の設備を使わせてもらう事も多いのですが,どうしても研究のテンポが悪くなりますし,メリットはありません。

また,私が行っていた研究は高精度な測定設備を持っている研究室が一方的に結果を出し易い分野で,かなり悔しい思いをしていました。皆さんは悔いの残らない研究室選びが出来る事を祈っております。

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