FXトレード分析 勢いの果てスパイクローを解説
FXプライスアクション トレンド反転期に出るスパイクローを解説
FXのトレンド分析には多くの種類があり,メジャーな物ではテクニカル分析やファンダメンタルズ分析があります。しかし他にもFXのトレンドを読む方法があり,プライスアクションと呼ばれています。このプライスアクションの1つであるトレンド反転期に出る「スパイクロー」を今回の記事では紹介していこうと思います。
勢いの果て スパイクロー
スパイクローは下値を釘で打つという意味であり,極端に下ヒゲの長いローソク足を示します。
このスパイクローの成立条件として以下の3点があります。
- 当日の安値が前後数日間の安値に比べて明確に低いこと
- 当日の終値が高値に近い位置にあること
- スパイク形成前は下降局面の場合が多い
これらの条件がそろう時にスパイクローは発生しうる事になります。
このスパイクローは以下の投資筋の流れを経て発生する事が多いです。
- 下降トレンドが加速してショート筋の追撃売りでいったんは下ヒゲ先端の安値まで急落
- ショート筋の利益確定や「割安」とみたロング筋の新規参入で急激の反転上昇
- ショート筋が一気に撤退,敗走した結果,急激にロング筋が勝つため上昇トレンドになる
極端に長い下ヒゲは下降トレンドのピーク,つまりは大底となる事が多くトレンド転換の前兆となります。トレンド転換が起こらない場合はザラ場中につけた下ヒゲ先端の安値はそのあとの下落を阻む支持帯として機能する事が多くなります。
このスパイクローは下落トレンドで発生しますが,逆に上昇トレンドで似た形で発生するのはスパイクハイと呼ばれます。このスパイクハイについてはこちらの記事で紹介していますので是非そちらも見ていってください。