[FXプライスアクション]勢いの果てスパイクハイ
FXの重要指標 上昇トレンドから下落トレンドへの転換点スパイクハイ
FXには多くの指標があります。有名な物では経済指標や各国の政策を見て為替の動きを見る「ファンダメンタルズ分析」や過去の時間足を見る「テクニカル分析」があります。この2つに比べるとマイナーではありますが実は「プライスアクション」と呼ばれる手法も存在し,個人的にはこの手法が最も明確にポジションを入れるタイミングを計れると思っています。
色々な手法がありますが,今回は特に重要な「トレンドの転換点」を示す足形を紹介していこうと思います。
FXは当然の事ながらある一定の傾向を示して上昇,もしくは下降トレンドを示す事が一般的です。当然横ばいの傾向を示す事もありますので一概には言えませんが明確なトレンドを持って動いている場合,どのタイミングでそのトレンドが反転するのかは投資家にとって非常に重要な事は言うまでもないと思います。
今回はそんなトレンド反転のタイミングを予兆する「スパイクハイ」を紹介していこうと思います。なお,スパイクハイは上昇トレンドから下降トレンドに転換する際に出てくる足形です。
※FXの様々な手法をまとめた記事を作成しています。こちらの記事を是非参考にして頂ければ幸いです。
スパイクハイの形状および示す指標
スパイクハイは上昇トレンドから下降トレンドに転換する際に出てくる足形になります。まずは以下にそのスパイクハイの足形の典型例を示します。なお,多くのサイトで陽線(上昇)は青色,陰線(下降)は赤線で記載しているところが多いですが,私が使っているSBI FXトレード様では色が反対なのでそちらに準拠して記載しています。
ちなみに以下の画像がSBI FXトレード様のチャート画面です。珍しく陽線が赤色なんですね。トレード画面の為替ペアはスイスフラン/日本円(CHF/JPY)です。
「スパイクハイ」の「スパイク」は先が尖っているもの もしくは 釘を打つ のような意味があります。図でいう真ん中の足で上ヒゲが長くとがっていると思いますがこの部分のヒゲが長ければ長いほど反転して下降する力は強くなります。
このヒゲが上側に長く飛び出ている形をスパイクハイと呼びます。
このスパイクハイの成立条件は以下3点です。
- その日の高値が前数日の高値よりも高い事
- 当日の安値付近まで押し戻されて終値を付けている事(足の実体部分が小さいこと)
- スパイク形成前は明確な上昇トレンドである事
スパイクハイの極端に長い上ヒゲはロング筋の買い注文で急上昇したものの,ショート筋の反撃でロング筋が作った上昇トレンドを押し戻して始値と終値が近い値になった形状です。始値と終値についてはFXの基本 ローソク足とはに書いてあります。
この形状が上昇トレンドの最終局面に登場した場合はトレンドの反転を強く示唆します。なお,トレンドの途中で発生した場合でも上ヒゲの上端高値はそのあとに抵抗帯として機能します。